カ―ズ/クロスロードを観て
「若いって素晴らしい~♪」と歌ったものがあるが、一応私は若い。
20代前半で社会人1年目。「これから、なんでもできるやん」
よく会社の先輩やら取引先の担当者から言われる言葉だ。
そんなことを言われて自分は何を思うか
「そんなわけあるかい!」
何にも知らない状態で会社に放り込まれてどんなことをやればいいかも分からず慌てふためきながら仕事をしている。
仕事の事に必死で僕のバイタリティでは何か別のことにいそしむ余裕は少ない。
「あれやりたいなあ」と思う事柄が増えていくばかりだ。
と超個人的な思いを巡らせる。
でも、先輩方がそう言うのは、どんどん「これはできない」と悟り、あきらめるってことが増えていくんだろうと推察できる。
これまでの作品で勝ち続けてきた主人公マックイーンが、新型のマシーンにとってかわるように覇権の座を奪われてゆく。共に闘ってきた仲間たちがどんどん引退に追い込まれ、ハイテクで生身の感じないトレーニングを積んできた、よく分からない新型車両がレースに参戦し、勝利をかっさらっていく。アスリートにはよくある「寄る年波」ってやつだ。
マックイーンはこれに打ち勝とうと模索し、もがき苦しむというストーリーで、結果は言わない。観てくださいね笑。
ディズニーアニメということで、もちろん子供向けに作られているのだと思うのだが、この映画に関しては子供同士が自分のおこづかいで友達同士誘いあって、初めて観る映画としてでは無く、親と子供が一緒に観る映画だと感じた。
子供は幼く若い。
「寄る年波」なんて感じたことはないだろう。限界は努力によって超えられる年代だ。
しかし、お父さんお母さんは少なからずそれを感じた経験があるはずである。アスリートのように体力的なものだけでなく頭脳・思考的なものでも、自身の衰えや他者との差というものをまざまざと感じた事があるはずだ。
それを、この映画を観た後、親が子供に教えているような風景があると良いなあと思いふける帰り道でした。
すみません、僕は若者で独身で子供なんていません。若輩者の戯言かもしれません。