不都合な真実2 放置された地球を観て

 「地球温暖化が著しく進行し、有効な対策を講じなければ人類が滅亡してしまう」と声高に言われても、一市民の僕にとってはあまり現実に受け入れられる事ができない。こういう環境や気候、災害については実際に被災者になって恐怖や凄まじさを経験しないと、実際に行動を起こすまでには至らないのがほとんどだと思う。

 

 かくいう僕は地震や豪雨による洪水などの自然災害をほとんど経験していない。関西の人間だが阪神淡路大震災の頃はまだ物心もつかぬ幼児であったし、僕が住んでいた地域は震度も大きくなかった。東日本大震災の時は高校生で、学期末試験の最終日が終わり、気晴らしに友達と遊んで、夕方に家に帰ってテレビをつけたらすでに津波の映像が流れていたくらいに気が付いていなかった。こんな僕は環境問題への意識は希薄だと思う。大局的な事なんて全然考えられず、大学生の時の一人暮らしで「どうにかエアコンを使わず電気代を節約するか」とかそれくらいが精一杯だった。

 

 環境・気候問題で警鐘を鳴らし続けているアル・ゴア元副大統領が啓発のセミナーを主催し、門下生を増やすことに注力している。また、COP(気候変動枠組条約締結国会議)での交渉に取り組んでいる様子が描かれている。

 

 個人的には、気候変動に市民がどう取り組むと良いのかという具体的なものを期待してしまっていたので、そこは残念だった。しかし、アル・ゴアの取り組みのドキュメンタリーという意味では会議の内側なんてのも観れたので、とても面白い映画だった。

 

 今回はちょっと高尚な内容の映画だったのでちょっとイキッた文章になったかな?そうでもない?こらまた失礼しました。